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この記事の目次
まず3つだけ
- 国生みは、伊邪那岐命・伊邪那美命が日本の島々を生んだと語る神話です。
- 『古事記』と『日本書紀』では、島の名や物語の描き方に違いがあります。
- 神話・伝承として読み、現代の地質学的な歴史と混同しないことが大切です。
日本の島々はどのように生まれたのか。『古事記』は、神々が国土を形づくる物語として「国生み」を語ります。ここでは、伊邪那岐命(いざなぎのみこと)と伊邪那美命(いざなみのみこと)の物語を、古典の伝承として紹介します。
国生みの物語を短く紹介
『古事記』では、天つ神々の命を受けた伊邪那岐命と伊邪那美命が、天の浮橋に立ち、天沼矛(あめのぬぼこ)で海をかき混ぜます。矛から滴り落ちた塩が固まり、最初の島・淤能碁呂島(おのごろじま)ができた、と語られます。二柱はその島に降り、結婚の儀礼を行って国土を生み始めます。
『古事記』では淡路島をはじめ、四国、隠岐、九州、壱岐、対馬、佐渡、本州にあたる大八島国が順に語られます。続いて、島々や土地に関わる神々が生まれます。これは島の地理を説明する科学的な記録ではなく、国土と神々の由来を語る神話です。
『古事記』と『日本書紀』の違い
『日本書紀』には本文と複数の「一書(あるふみ)」があり、島が生まれる順序や細部が異なる伝承も記されています。古典の語りを一つの固定した筋書きにまとめず、「『古事記』ではこう語られる」「『日本書紀』の一書には別の伝承がある」と区別して読むと、記紀神話の幅が見えてきます。
| 見る点 | 読み方の手がかり |
|---|---|
| 語られる内容 | 島々や神々の誕生をめぐる神話 |
| 主な登場神 | 伊邪那岐命・伊邪那美命 |
| 古典ごとの差 | 島の順序や細部に異伝がある |
国生みの後に続く神話
国生みの後、二柱は多くの神々を生みます。伊邪那美命は火の神を生んだことをきっかけに亡くなり、伊邪那岐命が黄泉の国を訪れる物語へ続きます。その後の禊から天照大御神・月読命・須佐之男命が生まれる展開は、神話の大きな節目です。
続けて読みたい記事:天照大御神とは? / 月読命とは? / 須佐之男命とは?
ここがポイント
国生みは、日本列島の成り立ちを現代科学で説明する話ではなく、古典に伝わる神話です。書物や異伝による違いも含め、伝承として味わいましょう。
出典・参考
- 國學院大學 古典文化学事業「古事記の概要」
- 國學院大學 古典文化学事業「古事記ビューアー」
- 画像:西川祐信《伊邪那岐命と伊邪那美命》、メトロポリタン美術館所蔵(2015.300.115)、CC0。Wikimedia Commonsの画像情報