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江戸からかみとは?襖の和紙に木版・砂子・更紗で描いた文様の技

ふくみる編集部

小花模様の色紙。江戸からかみの実物や襖紙ではなく、日本の文様紙のイメージ

Colorful patterned papers with small floral designs — Jason Leung / Unsplash

この記事の目次

江戸からかみは、和紙へ木版や型紙で文様を表し、襖(ふすま)や屏風などの空間を彩る伝統工芸です。唐草、波、草花などの模様が光の当たり方で見え方を変え、壁や間仕切りを一枚の絵のように仕立てます。現在は住宅の襖だけでなく、壁紙やタペストリーにも用途を広げています。

江戸からかみは普通の和紙と何が違う?

東京都の公式伝統工芸品紹介によると、江戸からかみは和紙へ多彩な装飾を施す工芸で、紙の繊維だけでなく、表面の文様を制作する技法が特徴です。版木で摺る唐紙師、砂子をまく砂子師、型紙を使う更紗師など複数の職人技が重なって作られます。鳥取の因州和紙(いんしゅうわし)のように紙の原料・漉き方へ注目する工芸とは、鑑賞のポイントが異なります。

木版摺り・砂子・更紗の違い

技法 方法 見どころ
木版摺り 彫刻した版木で模様を写す 線・版の反復と摺りの質感
砂子蒔き 金銀箔を粉状にして飾る 光が当たったときのきらめき
更紗摺り 型紙で色や模様を摺り込む 多色・繰り返し模様
刷毛引き 刷毛で色や質感を加える 手仕事の柔らかな濃淡

もともとは襖紙ではなかった?

東京都の解説では、平安時代に中国の紋唐紙を手本にして和歌を書く料紙が作られ、中世になると襖や屏風に用いられるようになったと紹介しています。江戸時代には武家と町人それぞれの好みを反映し、さまざまな文様が広がりました。紙一枚の表面へ多彩な世界を描く工芸として、現在にも受け継がれています。

京からかみと同じ?

江戸からかみと京からかみはともに装飾された和紙ですが、東京都は江戸では木版に加え、型紙の捺染、刷毛引きなど複数の技法が使われることを特徴として説明しています。ただし技術の境界は時代や工房で変化し、「木版を使ったら必ず京、型紙なら江戸」と二者択一ではありません。作品の産地と制作方法を確かめましょう。

どんな場所に使える?

襖の張り替え、壁紙、屏風、額装、インテリアパネルなどがあります。賃貸住宅では壁や建具への施工に許可が必要な場合があります。和紙は日光や湿度で変化し、金銀を使ったものは経年の風合いが変わる場合もあるため、設置する場所を考えて選びましょう。

選ぶ前の確認ポイント

  1. 木版・型紙・砂子などの制作技法
  2. 和紙の寸法と必要な枚数
  3. 柄の向きや繰り返しのつなぎ方
  4. 施工用か額装・小物用か
  5. 専門工房の制作・修復・施工案内

古い襖紙は壁からはがすと損傷する場合があります。価値のある古いものを勝手に水で濡らしてはがさず、専門業者へ相談する方が安全です。

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唐草模様、青海波、宝相華など、伝統文様の背景もあわせてどうぞ。和の工芸品を探す入口は福もの市場です(広告・PRを含む場合があります)。

参考資料

画像出典:Jason Leung(Unsplash)「Colorful patterned papers with small floral designs」/Unsplash License。日本の文様紙のイメージで、江戸からかみや特定の襖紙の実物写真ではありません。

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