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因州和紙とは?鳥取の青谷・佐治に残る紙漉きと便箋・画仙紙の選び方

ふくみる編集部

手漉き紙をつくる工程のイメージ写真(ブータンの工房で、因州和紙の制作現場ではありません)

手漉き紙づくりの参考イメージ。ブータンのJungshi Paper Factoryで、因州和紙の制作現場・製品ではありません。写真:bradford zak / Unsplash

この記事の目次

因州和紙(いんしゅうわし)は、鳥取県東部の旧因幡国に受け継がれる和紙です。現在は鳥取市の青谷町と佐治町が主な産地。書道用の半紙や画仙紙だけでなく、色のある工芸紙、便箋、はがき、照明用の紙など多様な製品があります。紙という身近な素材を、工芸の視点から見てみましょう。

因州和紙(いんしゅうわし)の歴史はいつから?

鳥取県の公式資料によると、奈良時代の正倉院文書に因幡で作られたと推測される紙が残り、平安時代の『延喜式(えんぎしき)』には因幡から朝廷へ紙を献上した記録があります。ただし古い資料に因幡産の紙が登場することと、現代の全工房の技法が奈良時代から完全に同じであることは別です。江戸時代には藩の御用紙や庶民の紙として盛んに作られました。

楮・三椏・雁皮は何が違う?

和紙に使われる楮(こうぞ)、三椏(みつまた)、雁皮(がんぴ)はそれぞれ異なる植物です。繊維の性質や紙の作り方に応じて、手触りや表面のなめらかさが変わります。因州和紙だから必ず原料が一種類だけ、ということではありません。筆で墨を含ませるか、印刷をしたいかによって適した製品を選ぶ必要があります。

何に使う紙を探している?

用途 選ぶポイント 事前確認
書道・水墨画 墨のにじみ・かすれ・厚さ 画仙紙か半紙、練習・作品用か
便箋・封筒 筆記具との相性 万年筆やインクでのにじみ
工芸紙・ちぎり絵 色・繊維の表情・ちぎりやすさ 染色や顔料の性質
照明・ランプシェード 透過性と繊維の模様 照明製品としての安全設計・熱源との距離

記事で気になった品を見比べる

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画仙紙は「にじむほどよい紙」?

鳥取県は、因州和紙が書道・水墨画の画仙紙を発展させたと紹介しています。墨のにじみや筆の運びは紙の加工・厚み・原料によって変わるため、ただよくにじめば上質という判断はできません。大切な書作品のためなら、小さな試し書きをしてからまとめ買いすると失敗しにくくなります。

「かみんぐさじ」で紙漉き体験も

鳥取市が運営情報を公開する因州和紙伝承工房「かみんぐさじ」では、製作体験や販売の案内があります。紙の繊維を水に分散させ、簀(す)で漉き、乾かすまでの手間を知ると、和紙一枚の見方が変わります。体験の受付や休館日は時期によって異なるため、最新の施設案内をご確認ください。

和紙を飾る・贈るときの注意

和紙の手ざわりや模様は魅力的ですが、水や汚れ、強い光への耐性は製品ごとに違います。重要な書作品や古い紙は酸性の収納資材を避け、適切な保存方法を調べるとよいでしょう。照明器具では専用に設計された製品を選び、裸の電球や炎に紙を近づけないようにしてください。

関連記事・手仕事を探す

美濃和紙を使う岐阜提灯や小田原提灯と比較すると、和紙の用途が広がります。和紙小物や古い民芸品は福もの市場、掘り出し物市場から探せます(広告・PRを含み、掲載品は時期により異なります)。

参考資料

画像出典:bradford zak(Unsplash)「Jungshi Paper Factory, Thimphu 2」/Unsplash License。ブータンの手漉き紙づくりのイメージ写真で、因州和紙の製造現場を撮影したものではありません。

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