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越前竹人形とは?福井の竹の節と髪の毛の細工、昭和生まれの民芸品

ふくみる編集部

竹材を扱う職人の手元。越前竹人形そのものではなく、竹を使う工芸の工程イメージ

Bamboo worker — Wei-Cheng Wu / Unsplash

この記事の目次

越前竹人形(えちぜんたけにんぎょう)は、福井県坂井市周辺で作られる、竹の節や自然な曲線を生かした工芸品です。人物の衣服や髪、動物の形を竹で表現し、一本ごとに竹の色や節が違うため、同じ題材でも表情が異なります。古代から同じ姿の人形があったというより、昭和の職人が古くからの竹細工を活用して生み出した、比較的新しい地域工芸です。

越前竹人形(えちぜんたけにんぎょう)はいつ生まれた?

特許庁の地域団体商標紹介によると、昭和27年(1952年)ごろ師田保隆・三四郎兄弟が、竹の切れ端を利用して人形を試作したことが始まりとされます。福井に竹細工そのものが昔からあったことと、越前竹人形という作品が昭和に成立したことは別です。

竹の節と曲線をどう使う?

竹は筒形ですが、節や曲がり、太さは一本ずつ違います。工芸品では竹の自然な節を顔や体、衣服に見立て、切れ端を無駄なく生かします。素材を削りすぎず、竹が持つ表情を作品へ取り込むことが魅力です。

髪の毛は本当に竹でできている?

日本伝統文化振興機構の紹介では、女性人形の髪の表現に真竹を極細に割いた材料を使い、一本の人形に数千本を用いる作品もあると説明しています。すべての竹人形が同じ制作本数ではありませんが、黒い髪が竹から生まれるという工夫は大きな見どころです。

イタヤ細工・一位一刀彫との違い

工芸 素材 技法と作品
越前竹人形 真竹など 節や細く割いた竹で人物を作る
イタヤ細工 イタヤカエデ 細い帯材を編んだ馬・狐・籠
一位一刀彫 イチイ 木目を生かした彫刻

どんな題材の人形がある?

伝統芸能の人物、舞を踊る女性、武者、子どもの姿など、さまざまな作品があります。題材をそのまま昔話の史実と考えるより、現代の作り手が竹の材料で何を表現したかに注目しましょう。贈り物として選ぶ場合は相手が好む人物や造形を確認するのがおすすめです。

買う前のチェックポイント

  1. 越前竹人形協同組合や工房の製品か
  2. 竹の割れ、細い髪の部分の折れ
  3. 作者の銘・箱・制作年代の根拠
  4. 高さや幅と、専用ケースの有無
  5. 湿度・直射日光・虫害への保管方法

細い竹を使った髪や装飾は壊れやすいので、乾いた柔らかい道具で慎重にほこりを落とすなど、作り手の指示を優先しましょう。

関連記事・実物を探す

角館のイタヤ細工、飛騨一位一刀彫とも比べてください。古い作品や現行の工房作品は掘り出し物市場から探す入口があります(広告・PRを含み、出品者の年代判定には注意)。

参考資料

画像出典:Wei-Cheng Wu(Unsplash)「Bamboo worker」/Unsplash License。竹を扱う工芸工程のイメージで、越前竹人形や福井の工房を撮影した写真ではありません。

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