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角館のイタヤ細工とは?イタヤ馬・狐と白い木肌の編み物の選び方

ふくみる編集部

秋田県仙北市角館の伝統工芸、イタヤ細工の作品展示

Wikimedia Commons「Itaya-zaiku craftworks exhibited at the Kakunodate Kabazaiku Densho-kan.jpg」|撮影: 掬茶|CC BY-SA 4.0|https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Itaya-zaiku_craftworks_exhibited_at_the_Kakunodate_Kabazaiku_Densho-kan.jpg

この記事の目次

イタヤ細工は、秋田県仙北市の角館に伝わる、イタヤカエデの木を細い帯状に裂いて編む工芸です。籠や小物入れだけでなく、イタヤ馬・イタヤ狐と呼ばれる小さな動物の郷土玩具でも知られています。素朴な白い木肌と規則正しい編み目は、土の人形や紙の張子とは違う魅力があります。

イタヤ細工はいつ生まれた?

仙北市の公式解説では、寛政年間(1790年ごろ)の農村の副業を起源とする伝承があります。ただし市は、はっきりとした史料や記録が残っていないことも説明しています。江戸時代ごろから冬の手仕事として発達したと考えられますが、特定の年に一人が発明したと断定しないことが大切です。

イタヤカエデをどうやって編む?

材料はイタヤカエデの若木の幹。細い帯に裂いて曲げながら、一本一本を交差させて形を作ります。大きな籠から小さな馬まで、素材の幅や編み方によって表情が違います。曲線を作る工夫を知ると、簡単に見える小さな動物にも手間がかかっていることが分かります。

イタヤ馬・イタヤ狐・かごの違い

作品 形と用途 注目したい点
イタヤ馬 馬をかたどった玩具 脚・首の編み目と安定性
イタヤ狐 狐の姿を編んだ玩具 顔・耳・尾の表現
籠・小つづら 収納などの生活用具 底の強度、縁の仕上げ

馬はなぜ縁起物?

馬は昔から働く力や移動、家族の暮らしと結びついた動物です。地域によって豊作や仕事への願いを重ねることがありますが、イタヤ馬が特定の願いを必ず叶えるという意味ではありません。まずは木を編んで動物を表現する楽しさを味わいたいところです。

野沢温泉の鳩車と比べる

野沢温泉の鳩車も植物の素材を編む郷土玩具ですが、鳩車はあけびの蔓、イタヤ細工はイタヤカエデを裂いた帯材を主に使います。蔓の太さと木の帯が生む編み目の違いに注目すると、日本各地の自然素材の多様さが分かります。

実物の選び方と手入れ

  1. 作者・工房・材料の表示があるか
  2. 編み目が大きくほどけたり裂けたりしていないか
  3. 動物の脚や耳が折れそうではないか
  4. 湿気・過乾燥・直射日光の保管条件
  5. 籠なら収納する物の重さに耐えられるか

天然の木でも水洗いできるとは限りません。作り手の手入れ方法を確認し、古い作品は表面の変色を無理に落とさず保存しましょう。

角館で実物に出会う

仙北市は、角館の武家屋敷「松本家」内での実演販売を紹介していますが、冬季休業などの条件があります。現地で探す場合は最新の営業時間と販売情報を確認してください。古い一点ものはメルカリ掘り出し物市場でも探索できます(広告・PRを含みます)。

参考資料

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