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天岩戸神話とは?天照大御神を招き出した神々の物語

ふくみる編集部

宮崎県高千穂町の天安河原にある洞窟
この記事の目次
物語を3つに整理
  • 須佐之男命の乱暴を嘆いた天照大御神が、天岩戸に隠れたと『古事記』などに語られます。
  • 思兼神の案で神々が祭りを行い、天宇受売命の舞と鏡をきっかけに天照大御神が外をのぞきます。
  • 天手力男神が天照大御神の手を取って外へ導き、世界に光が戻るという神話です。

天岩戸(あまのいわと/あまのいわやと)は、天照大御神(あまてらすおおみかみ)が岩屋に隠れ、世界が暗くなったと語られる日本神話です。八百万(やおよろず)の神々が相談し、祭りと舞で天照大御神を外へ誘い出す展開は、神楽(かぐら)や鏡の由来を知る手がかりとしても親しまれてきました。以下では主に『古事記』と神社本庁の紹介をもとに物語をたどります。神話・伝承として読み、歴史上の出来事と断定しないようにしましょう。

宮崎県高千穂町の天安河原にある洞窟
宮崎県高千穂町の天安河原にある洞窟。天岩戸神話に結びつけて伝えられる場所のひとつで、神話の出来事が史実として確認された場所という意味ではありません。写真:Fg2/Wikimedia Commons(パブリックドメイン、加工なし)。

なぜ天照大御神(あまてらすおおみかみ)は岩戸に隠れたの?

『古事記』では、天照大御神の弟・須佐之男命(すさのおのみこと)が高天原(たかまのはら)で田の畔や溝を壊し、神聖な機屋に乱暴を働いたことなどが語られます。これを悲しんだ天照大御神は、天岩戸にこもってしまいます。太陽の神とされる天照大御神が姿を隠すと、高天原も葦原中国(あしはらのなかつくに)も暗闇に包まれ、さまざまな災いが起きたと伝えられます。

『日本書紀』には複数の「一書(あるふみ)」があり、細かな筋や登場する神々の描写は一つではありません。天岩戸神話を読むときは、異なる伝承をひとつの固定した筋書きとして混ぜず、「『古事記』では」「『日本書紀』の一書では」と出典を意識すると違いが見えてきます。

神々はどうやって天照大御神(あまてらすおおみかみ)を招き出した?

高天原の神々は天安河原に集まり、思兼神(おもいかねのかみ)の案をもとに準備をします。常世の長鳴鳥を鳴かせ、鏡や勾玉(まがたま)を作り、榊に玉や鏡を掛けて祭具を整えました。天児屋命(あめのこやねのみこと)が祝詞(のりと)を奏上し、太玉命が祭具をささげるなど、神々が役割を分けて祭りを進めたと語られます。

やがて天宇受売命(あめのうずめのみこと)が桶を伏せた上で踊ると、神々は声をあげて笑いました。外のにぎわいを不思議に思った天照大御神が岩戸を少し開けると、用意された鏡に自分の姿が映ります。さらに岩戸の陰にいた天手力男神(あめのたぢからおのかみ)がその手を取り、外へ導いたと神社本庁は紹介しています。『古事記』では、太玉命が天照大御神の背後に注連縄(しめなわ)を渡し、岩屋へ戻らないよう告げたと語られます。

神さま物語での役割関連する記事
思兼神神々の相談で策を考える思兼神とは?
天宇受売命岩戸の前で舞い、にぎわいを作る天宇受売命とは?
天手力男神天照大御神の手を取り、岩戸の外へ導く天手力男神とは?
天照大御神岩戸から出て、世界に光が戻る天照大御神とは?

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神社庁監修の日本神話の絵本2冊セット

神社庁監修の絵本2冊セットで、「おみやとかみさま」には天岩戸開き、「かみさまのおはなし」には天照大神などが紹介されています。中古の長期保管品で表紙に擦れ等があるとの説明です。状態や付属品を商品ページで確認してください。出品状況は変わる場合があります。

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物語の後に残る鏡・神楽・注連縄(しめなわ)

天岩戸神話は、神々が祭具を整え、祝詞を奏上し、舞を奉納する物語でもあります。神社本庁は、神楽や祝詞、玉串(たまぐし)に関わる説明の中で、この神話とのつながりを紹介しています。また、鏡は天照大御神が岩戸から出るきっかけとして語られ、後の三種の神器のひとつ・八咫鏡(やたのかがみ)の伝承にも結びつきます。

高千穂の天岩戸神社は、天岩戸神話にゆかりのある神社として知られ、岩戸川を挟んで東本宮と西本宮が鎮座します。伝承地を訪れるときは、神話の舞台として信仰されてきた場所と、物語を史実として証明することとは分けて考えましょう。祭祀や芸能とのつながりを知るには、神楽の記事、神域の境を示すものについては注連縄の記事もどうぞ。

ここがポイント

天岩戸神話は、神々が知恵を出し合い、祭りと舞を通じて光を取り戻す物語です。『古事記』『日本書紀』には異なる伝承があるため、神々の役割や細部は出典ごとに読みましょう。

出典・参考

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