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木目込人形と衣裳着人形の違い|雛人形を選ぶ前に知りたい技法と顔立ち

ふくみる編集部

緑色の着物を着た木目込人形「見返り美人」。
この記事の目次

雛人形を選ぶとき、「木目込人形(きめこみにんぎょう)」と「衣裳着人形(いしょうぎにんぎょう)」の違いを知ると、素材や見た目を比べやすくなります。木目込は胴体の溝へ布地を埋め込んで衣装を表し、衣裳着は実際に布を重ねて人形へ着せ付けます。大きさや雰囲気だけでなく、保管や手入れにも違いがあります。

木目込人形(きめこみにんぎょう)はどう作る?

東京都産業労働局によると、木目込人形は桐の粉と糊などで作った桐塑の胴体へ細い溝を彫り、布の端をヘラで入れて衣服の模様を作ります。18世紀ごろ京都で始まり、江戸へ伝わったとされます。布を重ねて着せるのではなく、体の表面に布を固定するので、比較的形が安定しやすい作品もあります。

緑色の着物の布地を胴体に沿わせた木目込人形「見返り美人」の完成例
木目込人形「見返り美人」の完成例。雛人形や販売中の商品を示す写真ではありません。撮影:Yoshio Kohara/CC BY 3.0(出典:Wikimedia Commons、表示用に縮小)。

衣裳着人形(いしょうぎにんぎょう)はどう違う?

衣裳着人形は、木や藁などで作った胴体に、衣装を重ねて着せていく方法です。華やかな重ね着や衣の広がり、袖の立体感が見どころになります。段飾りの豪華な雛人形だけが衣裳着とは限らず、現代は親王飾りやコンパクトな品でもさまざまな製法があります。

木目込・衣裳着を比較

比べる点 木目込人形 衣裳着人形
衣装 溝へ布を埋め込んで表現 布を重ねて人形へ着せる
印象 丸く端正で一体感のある姿の作品も 衣の厚み・広がりを楽しめる
手入れ 布地や胡粉の汚れに注意 衣のしわ・形崩れに注意
購入時 溝や布端、顔の作りを確認 袖・裾・冠などの位置を確認

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どちらが高級?

技法だけで価格や品質の上下は決まりません。材料の種類、制作者の技量、人形の大きさ、面相描き(顔を描く工程)、道具類によって価格は変わります。高額だから必ず飾りやすいわけではないため、家族が長く大切にできる形か考えましょう。

顔立ちにも地域差がある?

東京都は、東京産の木目込人形にはやや細面で目鼻立ちのはっきりした顔が見られ、京都産とは異なる表情があると紹介しています。ただし全ての東京製・京都製が一律の顔立ちではありません。製作者や時代によって様式は変化し、好みの表情を選ぶことが一番です。

選ぶ前に計測したい場所

  1. 飾る台やケースを含む幅・高さ・奥行き
  2. 収納箱の大きさと置く場所
  3. 頭、冠、袖などの壊れやすい部品
  4. 布や胡粉の素材と手入れ方法
  5. 作り手、産地、制作年、修理相談の窓口

節句飾りは乳幼児の手の届かない安定した場所に置き、装飾品を玩具として直接渡さないようにしてください。

節句の文化とあわせて

木目込人形の制作技法、五月人形の種類、雛のつるし飾りもご覧ください。和の人形や小物は福もの市場、古い郷土玩具は掘り出し物市場で探索できます(広告・PRを含む場合があります)。

参考資料

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