
写真:Asturio Cantabrio / CC BY-SA 4.0
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「雛のつるし飾り」は、静岡県東伊豆町・稲取に伝わる、布で作った小さな人形や動物を紐につるして楽しむ桃の節句の飾りです。桃、うさぎ、猿、巾着、這い子人形など、一つひとつの形には子どもの成長や暮らしの幸せを願う気持ちが重ねられています。
稲取の雛のつるし飾りはどう始まった?
稲取温泉旅館協同組合の公式解説によると、稲取の家庭では江戸時代後期から続いたと考えられる風習で、発祥の正確な年は分かっていません。
雛人形が高価だった時代、家族や近所の人が古い着物の端切れで小さな細工物を作り、娘の初節句に飾ったと伝えられています。単に飾りの数を増やす行事ではなく、使い慣れた布を手間ひまかけて新しい作品に変える文化なのです。
桃・うさぎ・猿・巾着の意味
広告・PRを含みます。2026年度のつるし飾りの一例です(吊るし台は付属しません)。
稲取の公式説明に掲載される図柄を紹介します。願いの説明は地域に伝わる民俗的な見立てで、品物そのものに医学的な効果があるという意味ではありません。
| 題材 | 願い・見どころ |
|---|---|
| 桃 | 魔除け、健やかに育つ願い |
| 猿 | 「厄が去る」に重ねる願い |
| うさぎ | 愛らしさ、健やかさへの願い |
| 巾着 | お金や暮らしに困らない願い |
| 這い子人形 | 這って、立って、歩くまでの成長を願う |
| 花 | 花のような可憐さへの願い |
どうして小さな布細工をつるすの?
紐で連ねてつるすことで、色とりどりの細工物が立体的に見えます。雛段の両脇へ下げる形式のほか、輪に取り付けたり、室内の小さな飾りとして楽しむ形もあります。稲取の伝統的な様式と、現代の手芸キットで作る自由なアレンジは区別して説明したいところです。
柳川の「さげもん」と同じもの?
似た吊るし飾りでも、稲取の雛のつるし飾りと福岡・柳川のさげもんは、異なる地域の習わしです。柳川では布細工49個と柳川まり2個で合計51個にする伝統的な構成が知られています。柳川さげもんの51個の意味で違いを紹介しています。両方を「全国共通の同じ数」と説明しないことが大切です。
買うなら何を確認する?
- 完成品か制作キットか、吊るすための輪や紐が付くか
- 全長だけでなく、床までの距離と飾りの幅
- 手縫い・手染めか、プリント生地や既製パーツを使用しているか
- 幼児やペットが紐・小さな部品に触れない設置場所か
- 保存時に色移り・湿気・圧迫が起きないか
つるし飾りは手仕事の細かな部品が多いため、玩具として子どもに渡すのではなく、基本的には鑑賞用の飾りとして安全に設置しましょう。
お雛様がなくても飾っていい?
大きな雛段がなくても、小さな飾りを一つ下げて春を楽しむことはできます。桃の節句の意味を家族で話したり、手芸として作り手の技法を知ったりすることも文化をつなぐ方法です。家庭事情に合わせて無理なく楽しみましょう。
実物を見て探す
犬張子と子どもの祝い、七五三の祝い方も、成長を願う日本文化です。古い布細工などの一点ものはメルカリ掘り出し物市場、和の飾り全般は福もの市場から探す入口があります(広告・PRを含み、掲載品や在庫は変動します)。



