
この記事の目次
まず3つだけ
- 松竹梅は、松・竹・梅を組み合わせた吉祥のモチーフです。
- 寒さの中でも緑を保つ松と竹、早春に花を咲かせる梅の姿が、めでたさと結びつきました。
- 正月飾りや祝いの器、着物などに使われますが、意味は時代や品物によって少しずつ異なります。
正月の飾りや祝いの席で見かける「松竹梅」。三つの植物にはどんな意味があるのでしょうか。松竹梅は、植物の特徴を手がかりにめでたさを表す文様です。由来として知られる中国の「歳寒三友」と、日本で親しまれてきた祝いの意匠を分けて見ると、その広がりが分かります。

松竹梅とは?
松竹梅は、松・竹・梅を一組にした吉祥文様です。着物や陶磁器、絵画、正月飾りなどに描かれ、長寿や繁栄、春を迎える喜びを表す題材として用いられてきました。必ず決まった形があるわけではなく、三つを一緒に描くものもあれば、鶴亀や日の出など別のめでたいモチーフと組み合わせるものもあります。
中国の「歳寒三友」から祝いの文様へ
松竹梅の組み合わせは、中国で「歳寒三友(さいかんのさんゆう)」と呼ばれた画題に由来すると紹介されています。寒い季節にも緑を保つ松と竹、ほかの花に先がけて寒中に咲く梅を、冬をともに過ごす友になぞらえたものです。京都国立博物館や東京国立博物館の解説でも、こうした植物の性質や中国の文人文化との関わりが説明されています。
この画題は日本にも伝わり、絵画だけでなく、染織や工芸品の意匠としても取り入れられました。たとえば、松竹梅に鶴亀や蓬莱山を加えた婚礼衣装には、複数の吉祥モチーフを重ねる日本の装飾文化を見ることができます。
作品ごとに描き方や組み合わせが異なるため、「松竹梅なら必ずこの意味」と一つに決めつけず、使われた場面や他の文様にも注目するとよいでしょう。
松・竹・梅、それぞれのイメージ
| 植物 | 姿の特徴 | 祝いの場で親しまれるイメージ |
|---|---|---|
| 松 | 冬も緑を保つ常緑樹 | 長寿、変わらぬ生命力 |
| 竹 | まっすぐ伸び、節がある | 成長、しなやかさ、健やかさ |
| 梅 | 寒さの中で早く花を咲かせる | 春の訪れ、希望、気品 |
これらは植物の特徴から連想されてきた代表的な読み方です。寺社や地域、作品の説明によって表現は異なり、すべての品に同じ解釈が当てはまるとは限りません。
正月や祝いの品で見つける松竹梅
松竹梅は、正月の飾りや祝い膳、贈答品、婚礼衣装などで見られます。松や竹が冬にも青々としていること、梅が春を告げる花として描かれることから、新しい年や人生の門出を祝う場面にもなじみました。美術館の所蔵品を見ると、松竹梅が鶴・亀・蓬莱山などと共に表され、長寿や繁栄を願う意匠として用いられてきたことが分かります。
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松竹梅の名を冠した寄せ植え盆栽の商品例です。商品ページでは五葉松・白梅などを使った和風の植栽として紹介されています。植物の組み合わせや枝ぶりは数量物のため写真と異なる場合があり、育て方や在庫、配送条件は注文前に商品ページでご確認ください。
料理店などの「松・竹・梅」は、品目や価格を分ける段階表示として使われることがあります。この場合は、植物を描いた吉祥文様とは別の用法です。また、松が竹より必ず上位という古い序列を示すものとも限らず、店や商品ごとの表示として理解するのが自然です。
暮らしの中で文様を楽しむ
松竹梅の柄を選ぶときは、モチーフだけでなく、色や器・布の形、他に描かれた題材も見てみましょう。正月らしい意匠として飾る、祝いの贈り物に添える、普段の器で季節感を楽しむなど、取り入れ方はさまざまです。由来を知ると、身近な模様も植物の姿や季節の移り変わりを伝えるデザインとして見えてきます。
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松・竹・梅を組み合わせた紙製の壁面飾り10点セットです。手作業で作られた掲示・室内装飾の例として紹介します。額や固定具は商品説明に含まれているかをご確認ください。出品状況や状態は変わるため、購入前に商品ページをご確認ください。
松竹梅は、冬の松・竹と早春の梅を組み合わせた祝いの文様。中国の歳寒三友に由来する画題が日本の染織や工芸にも広がり、正月や婚礼などの場面で親しまれてきました。
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出典・参考
- 京都国立博物館 館蔵品データベース「紺地松竹梅の段文様振袖」
- 東京国立博物館「吉祥―歳寒三友」
- The Metropolitan Museum of Art, “Over Robe (Uchikake) with Mount Hōrai”




