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おはぎとぼたもちの違い|春は牡丹・秋は萩?粒あんとこしあんの諸説

ふくみる編集部

あんこをまとったおはぎ(ぼたもち)の実物写真

Wikimedia Commons: Ohagi Botamochi.jpg — Tomomarusan — CC BY 2.5

この記事の目次

おはぎとぼたもちは、もち米などを軽くつぶして餡で包む、よく似た和菓子です。春の「牡丹餅(ぼたもち)」、秋の「お萩(おはぎ)」と季節で呼び分ける説が有名ですが、現代の店では一年中「おはぎ」として売る例もあります。「粒あんならおはぎ、こしあんならぼたもち」という説明にも地域差と諸説があります。

おはぎとぼたもちの違いを先に比較

見方 おはぎ ぼたもち
季節で呼び分ける説 秋の彼岸、萩にちなむ 春の彼岸、牡丹にちなむ
あんこで呼び分ける説 粒あん こしあん
基本の材料 米・小豆・砂糖など 米・小豆・砂糖など
現代の売り方 一年中この名で売る場合も 地域や店によって呼び方が変わる

農林水産省も「どちらが唯一正しい」という結論ではなく、季節の花や小豆の状態に由来する複数の説明を紹介しています。品名が違うだけで原料や味まで必ず違うとは限りません。

春の牡丹、秋の萩が名前になった

春の大きく華やかな牡丹の花、秋の小さな萩の花になぞらえたという説明があります。菓子の大きさを牡丹と萩で分けたという説もありますが、実際の大きさは店や家庭の作り方によって異なります。春秋それぞれの花の季節に、ご先祖を思う食文化が重なったと考えると覚えやすいでしょう。

粒あんとこしあんは何が関係する?

秋は新しく収穫した小豆の皮が柔らかいので粒あん、春は保存した小豆の皮が硬くなるためこしあんを使った、と説明されることがあります。ただし、今の製造方法や品種はさまざま。春に粒あんのおはぎを食べても間違いではありません。家族の好みや地域の呼び名を尊重するとよいでしょう。

お彼岸におはぎを供える理由

農林水産省は小豆の赤い色を災いを払うものとして捉え、かつて貴重だった砂糖を使う餅菓子をご先祖への供物とする習わしを紹介しています。供える行為は人々の気持ちを表す民俗的な習慣であり、小豆が災いを物理的に防ぐことを示すものではありません。春・秋のお彼岸はなぜ7日間?もご覧ください。

夏は「夜船」、冬は「北窓」?

「おはぎ」と「ぼたもち」には、夏の「夜船(よふね)」、冬の「北窓(きたまど)」という風流な別名もあります。餅つきをせず、米を半つぶしにするため「つき知らず」となり、夜に船がいつ着いたか分からない「着き知らず」や、北窓からは月が見えない「月知らず」と結びつけた言葉遊びです。全国の店が今もこの名前を使うわけではありませんが、季節の感覚が生きる日本語です。

買うときに確認したいこと

  1. 粒あん・こしあん・きな粉・ごまなどの味
  2. もち米、うるち米、小豆などの原材料とアレルギー表示
  3. 消費期限と保存温度、持ち歩きの時間
  4. 個包装、贈り先の人数、甘さの好み
  5. 喉に詰まらないよう、食べやすい大きさか

餅や粘りの強い米菓子は喉に詰まることがあります。小さな子ども・高齢者には安全な食べ方を優先し、冷蔵による硬化や高温での傷みにも注意してください。

秋の和の文化をもっと知る

秋の七草や月見団子の地域差も、季節と食を知る手掛かりです。器・和紙などのお祝いの小物は福もの市場で探せます(広告・PRを含みます)。

参考資料

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