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節分の柊鰯とは?鬼が嫌うイワシの頭とヒイラギ、飾り方・片付け方

ふくみる編集部

柊の枝と焼いたイワシの頭を組み合わせた柊鰯(東京都、2022年撮影)

Wikimedia Commons: Hiiragi iwashi - Tokyo - setsubun - 2022 May 3.jpeg — Nesnad — CC BY 4.0

この記事の目次

柊鰯(ひいらぎいわし)は、節分に焼いたイワシの頭をヒイラギの枝に刺し、門口などへ飾る伝統的な魔除けです。とげのある葉と魚のにおいを鬼が嫌うという昔の考え方から、立春を迎える前に災いを遠ざけようとする願いが込められました。豆まきとは違う節分の一面を知ると、季節の変わり目に暮らしを整える文化が見えてきます。

柊鰯(ひいらぎいわし)は何と読む?どんな形?

「ひいらぎいわし」と読み、「焼嗅(やいかがし)」「節分いわし」などの関連する呼び方もあります。伝統的な形は、とげのあるヒイラギの小枝に焼いたイワシの頭を刺したもの。豆や鬼の面のような華やかな飾りではなく、魚の頭という意外な材料を使うのが特徴です。

鬼はなぜイワシとヒイラギを嫌う?

民俗的な説明では、焼いたイワシの強いにおいを鬼が嫌い、ヒイラギの葉の鋭いとげが鬼の目を刺すと考えたとされています。これは悪いものが家に入り込むことへの恐れを形にした言い伝えです。実際に危険なものや病原体を防ぐ効果が確認されているわけではありません。

いつからある習わし?江戸時代の資料にも

同志社女子大学の吉海直人教授による解説では、1648年刊の俳諧『山の井』に、節分のときイワシの頭とヒイラギの枝を家の外へ掲げる習俗が記されています。

また1688年刊の『日本永代蔵』にも同様の記述があるとされます。このことから、少なくとも江戸時代前期には知られていた節分の風習だと分かります。ただし日本全国で同じ形だったと断定できるわけではありません。

豆まき・柊鰯(ひいらぎいわし)・恵方巻を比べる

習わし 内容 見どころ
豆まき 炒り豆をまいて鬼を払う 追儺(ついな)などとの関わり
柊鰯 イワシの頭とヒイラギを門口に においととげへの見立て
恵方巻 太巻きなどを食べる 地域や時代で広がった食文化

大阪歴史博物館は、大阪に伝わった豆まき・柊鰯・節分の年越しそばなどの習俗を紹介しています。節分の習わしを一種類に決めず、地域の生活史として見たいところです。

家の玄関に飾るとき、何に気を付ける?

イワシの頭は食品由来の生もの・魚の部位なので、現代の集合住宅や室内では衛生と安全を優先します。強いにおい、虫、野鳥や野良猫を呼び寄せる懸念があり、共用廊下やドアの外に物を置く規約がある場合もあります。飾りたいからといって無理に実物の魚の頭を用意する必要はありません。和紙や折り紙の模様として文化を紹介する方法もあります。

ヒイラギの葉にも注意

ヒイラギにはとげがあります。小さな子どもやペットが触れる場所へ置いたり、顔の高さに突き出させたりしないようにしましょう。似た園芸植物もあるため、植物の種類を自己判断で採集することは避けます。飾る場合は近所の生活環境や管理規約を確認してください。

いつ片付ける?どんど焼きへ持っていく?

飾る日数や片付ける時期は土地・家によって違います。生の材料は傷みやすいため、衛生上問題が出る前に片付けることを優先してください。魚の頭やプラスチック部品が、神社の古札納めやどんど焼きで受け入れられるとは限りません。無断で納めず、寺社・自治体の案内に従って処分しましょう。

関連記事・節分をもっと知る

節分と立春の日付、福豆は何粒食べる?、どんど焼きとは?も参考に。実際の魚でなくても和紙・季節の小物で文化を楽しめます。和雑貨の入口は福もの市場です(広告・PRを含む場合があります)。

参考資料

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