
ふくみる制作のAI創作イメージ。実在の人物・奉納品・文化財・祭礼の様子を再現したものではありません。
この記事の目次
新田義貞、脇屋義助、新田義宗は、愛媛県松山市の新田神社で祀られる人物です。同じ新田神社という名前でも、土地ごとに祭神や伝承は異なります。三人の名前を手がかりに、地域のお社をたどってみましょう。

新田義貞を祀るお社
松山市立岩米之野の新田神社は、義貞を義助・義宗とともに祀ります。一方、西予市宇和町野田の新田神社には、義貞・義興・義宗と楠木正成が祀られています。お社の名だけで祭神を決めず、一社ずつ由緒を読むと、武将を祀る信仰の広がりが見えてきます。
脇屋義助と、病を遠ざけたい願い
立岩米之野の神社の由緒には、義助がこの地で病にかかったことにちなみ、疫病を避ける願いを託して祀ったと記されています。地域に受け継がれた信仰の説明であり、参拝によって病気を防げるという意味ではありません。
このお社には、年の初めに弓を使う祈りを行う習わしもあります。神社庁は、近くの籠御前社と交互に、隔年で行うと紹介しています。毎年同じ場所で行われる祭りとは区別して訪ねたい行事です。
新田義宗にまつわる各地の伝承
義宗を主祭神とするお社は、四国中央市川滝町や内子町にもあります。内子町の新田八幡神社は、義宗が伊予へ渡り、のちに中田渡に住んだという由緒を伝えています。土地に残る物語として紹介される経歴は、史料で確定した人物伝とは分けて読むとよいでしょう。
新田義治を祀る西条のお社
新田義治も、愛媛の新田神社で祀られる人物です。愛媛県神社庁は、西条市小松町安井の新田神社の主祭神として、義宗と義治の二人を記しています。名前が似ていますが、資料では別々の祭神として挙げられています。
この神社の由緒欄は詳しい起源を不明としています。そのため、義治が当地へ来た経緯などを推測で補わず、現在確認できる祭祀を紹介します。例祭は10月14日。境内には山の神などを祀る小さなお社もあります。
義貞の次男・義興については、新田義興と矢口の渡しの物語をご覧ください。
春にも秋にも、異なる祭りの日
神社庁の例祭案内では、西予市宇和町野田が3月15日、松山市立岩米之野が10月9日、西条市小松町安井が10月14日、四国中央市川滝町が10月15日です。内子町の新田八幡神社は10月最終の土・日曜日とされ、日付が年によって変わります。
同じ名前のお社を比べると、神様の名前だけでなく、季節の行事や地元の記憶にも出会えます。実際に出かける際は、その年の開催案内を確かめてください。
あわせて知りたい神様
南部信直、南部利直、菅原道真公・天神さま。地域ごとに異なる信仰や伝承も、あわせてたどってみてください。
出典・参考資料
- 愛媛県神社庁「新田神社・松山市立岩米之野」
- 愛媛県神社庁「新田神社・西予市宇和町野田」
- 愛媛県神社庁「新田神社・四国中央市川滝町」
- 愛媛県神社庁「新田八幡神社・内子町」
- 愛媛県神社庁「新田神社・西条市小松町安井」
出典確認日:2026年10月25日。祭礼の時刻・参拝案内は各神社の最新のお知らせをご確認ください。
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