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奄美大島紬の龍郷柄と秋名バラは何が違う?アダンの葉・ざるの幾何学

ふくみる編集部

ハブやソテツの意匠を組み合わせた大島紬の龍郷柄
この記事の目次

奄美大島紬には、龍郷柄(たつごうがら)と秋名バラ(あきなばら)という、土地の暮らしから生まれた代表的な伝統文様があります。幾何学的な模様が繰り返されるため遠目には似て見えますが、龍郷柄(たつごうがら)はアダンの葉を使った風車、秋名バラは籠のザルの網目をイメージした意匠です。

龍郷柄(たつごうがら)とは何を描いている?

鹿児島県龍郷町の公式説明によると、龍郷柄は奄美の植物アダンの葉で作った「ガジモシヤ」と呼ばれる風車を図案化した文様です。繰り返す斜めの線や十字の形に、海辺の植物と子どもの遊びが結びついている点が魅力。娘が嫁ぐ際に持たせたといわれる伝統的な柄でもあります。

秋名バラの「バラ」は花の薔薇ではない

秋名バラの「バラ」は、琉球語で「ザル」を意味する言葉です。龍郷町では、黒っぽい格子に赤や青の十文字が重なる柄として紹介しています。薔薇の花を模様化したものと勘違いしやすいのですが、実は生活道具の編み目が由来というのが面白いところです。

龍郷柄(たつごうがら)・秋名バラ・一般の市松模様(いちまつもよう)を比較

柄 由来とされるもの 形の目印
龍郷柄 アダンの葉で作る風車 風車を連ねたような幾何学模様
秋名バラ 編んだザルの格子 格子と赤青の十字
市松模様 交互の四角形 明暗が交互に続く

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柄の「玉数」とは?

龍郷町では文様の大きさを「玉(たま)」で数えると説明します。龍郷柄や秋名バラでは、玉数が少ないほど大きな柄、数字が多いほど細かな柄という使い方があります。数字が大きければ価値が高いという意味ではなく、模様のスケールを見分ける手掛かりです。購入時には実寸の写真も確かめましょう。

大島紬は全部同じ模様?

いいえ。泥染めなどの工程や絣を使う織物として知られますが、龍郷柄と秋名バラ以外にもさまざまな伝統柄や現代的な作品があります。見た目が似ているだけで「本場奄美大島紬」と断定することはできません。産地証紙、工房、素材、織り・染めの表示を確認しましょう。

購入するならどんな品?

着物だけでなく、巾着、財布、名刺入れなど、柄の一部を楽しむ小物もあります。小さい品では大柄な龍郷柄が途中で切れることもあるため、どの模様が商品に出ているか実物写真で確かめましょう。古い布製品は擦れ・色落ち・汚れに注意が必要です。

和柄の世界を広げる

市松模様の歴史や籠目文様と見比べると、身近な道具が幾何学柄になる面白さが見えてきます。奄美の工房品は龍郷町の公式取扱先を参考にし、和雑貨の探索には福もの市場が入口になります(広告・PRを含む場合があります)。

参考資料

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