本文へスキップ
ふくみる
メニュー
ホーム / 読みもの

FUKUMIRU

水うちわと渋うちわの違い|岐阜の透ける団扇と柿渋仕上げを比較

ふくみる編集部

この記事の目次

「水うちわ」と「渋うちわ」は、どちらも岐阜の和紙と竹の技術を使いますが、表面の仕上げと見た目が異なります。水うちわは薄い雁皮紙の透け感が魅力で、渋うちわは柿渋を塗った深い色と艶が特徴。夏に使うだけでなく、和のインテリアや贈り物としても人気があります。

水うちわはなぜ透けて見える?

岐阜市の公式説明によると、明治時代には雁皮紙へニスを塗って仕上げる水うちわが現れ、涼しげな透明感で人気を集めました。細い竹の骨が透けて見え、光にかざすと草花や色の模様が浮かび上がります。「水うちわ」という名でも、現在売られる品を水へ浸して使ってよいとは限りません。濡らしてよいかどうかは工房の説明を優先してください。

渋うちわは何を塗っている?

渋うちわは柿渋を紙に刷毛で塗り、独特の色合いと丈夫さを生かした団扇です。岐阜市の伝統工芸品紹介では、岐阜うちわの流れの中で幕末に漆を用いる塗りうちわが現れ、柿渋で仕上げる渋うちわも作られていると説明しています。柿渋の濃い茶色は使ううちに色合いが変わることもあります。

水うちわ・渋うちわ・一般の団扇を比較

種類 主な特徴 手入れの注意
水うちわ 薄い雁皮紙・透明感・竹骨 水洗いの可否は工房に確認
渋うちわ 柿渋仕上げ・深い色・使い込む風合い 直射日光・変形・塗膜への注意
一般の紙団扇 紙質・骨・印刷が多様 紙の破れと水濡れに注意

どうやって竹の骨を作る?

岐阜市の資料では、竹を細かく割いて骨を作り、紙を張ってから形を整え、縁を補強し、塗装などを施す工程が紹介されています。たくさんの細い骨が均等に広がることで、軽さと適度な風を生み出します。骨の本数や素材だけで「職人の作品」と断定できるわけではなく、産地・工房・作り方を確認したいところです。

水うちわは濡らさないと意味がない?

名前から水に浸して使うイメージがありますが、現代の繊細な作品のすべてを浸水用として製造しているわけではありません。手漉き和紙や塗膜は製品によって水に弱い場合もあるため、購入先の説明を必ず確認しましょう。飾るだけでも、透ける模様と竹骨を楽しめる工芸です。

暑中見舞い・夏の贈り物には?

軽い団扇は夏の贈答品として親しまれています。日常的に扇いで使うのか、部屋に飾るのか、贈る相手に合わせて大きさや色柄を選びましょう。手紙へ直接添えるなら薄型の小品も候補ですが、竹の骨や縁が曲がらない梱包が必要です。

買う前に確認すること

  1. 雁皮紙、柿渋、ニスなど素材と仕上げ
  2. 実用品か装飾品か、水に触れる用途の可否
  3. 柄の長さ、全体の大きさ、重さ
  4. 骨の折れや紙の浮き、表面の塗膜
  5. 作者・工房、収納ケース・手入れ方法

関連記事・和紙の工芸

鳥取の因州和紙、岐阜提灯も和紙の表情を楽しむ品。季節の和雑貨は福もの市場から探す入口があります(広告・PRを含み、商品在庫は販売先で確認してください)。

参考資料

こんな福の話もあります