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尾崎人形(おさきにんぎょう)は、佐賀県神埼市の尾崎地区に伝わる、赤・青・黄の色を中心とした素朴な土人形です。息を吹き込むと「ホーホー」と鳴る鳩笛の「テテップウ」や、振ると音がする土鈴が知られています。小さな焼き物に音の仕掛けが入るところが、置物だけではない尾崎人形の魅力です。
尾崎人形はどこで作られる?
佐賀県の公式資料によると、神埼市神埼町尾崎西分の焼き物として伝わってきました。色の基本は赤・青・黄の三色。華やかな絵の具を重ねすぎず、形と表情を際立たせます。ほかの色の製品や現代的な題材もあり、作品を見比べるほど工人の個性が分かります。
元寇で捕虜となった人が作ったという伝承
尾崎人形保存会と神埼市の案内では、弘安4年(1281年)の元寇の際、捕虜になったモンゴル軍の兵士が故郷を思い、土の人形を作って鳴らしたことが始まりだという伝承を紹介しています。これは地域に伝わる由来話で、現在残る一体一体が13世紀の作品という意味ではありません。歴史を知る際は、伝承と現物の制作年代を区別したいところです。
「テテップウ」ってどんな笛?
佐賀県観光公式サイトでは、鳩をかたどった土笛が「テテップウ」と呼ばれ、子どもたちに親しまれてきたと説明されています。尾崎人形保存会は、吹くと「ホーホー」という音が鳴る笛や、振ると玉が当たって音が出る土鈴を紹介しています。笛の音の高さや響きは手作業の違いや吹き方によって変わります。
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土笛・土鈴・普通の土人形の違い
| 種類 | 音の仕組み | 見どころ |
|---|---|---|
| 鳩笛・土笛 | 息を吹いて鳴らす | 吹き口や穴、鳩の姿 |
| 土鈴 | 中の玉が動いて鳴る | 鈴の音、胴の模様 |
| 飾りの土人形 | 音が出ないものもある | 土の形や絵付けの表情 |
一度途絶えた技を、いまは保存会が継承
佐賀県の紹介では、時代の変化により何度か制作が途絶えましたが、1990年に八谷至大が保存会を作って再興し、その後、高柳政廣らが型や窯、技法を受け継いだとされています。現在も新しい題材や作り手による作品が生まれています。「伝統」とは古い品を展示するだけでなく、作り続けることでもあると感じられます。
絵付けを体験することもできる?
尾崎人形保存会の公式サイトには、工房での絵付け体験や、スズメの人形・筆・絵の具などが入った絵付けキットが紹介されています。内容や受付・販売状況は変わるため、申し込み前に公式案内を確認しましょう。色を選んで自分だけの顔を作ると、職人の筆のわずかな違いにも気付きやすくなります。
古い鳩笛を買うなら
中古の笛は見た目の良さとは別に衛生状態が不明です。古い品は原則として観賞用にし、安易に口をつけないこと。吹き口の欠け、土のひび、釉薬や顔料の剥落、底の銘、箱書きや年代の根拠を確かめましょう。新しい工房品も作者や取扱説明が分かると安心です。
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