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千両(センリョウ)と万両(マンリョウ)は、名前も赤い実もよく似ていますが、実は別の科に属する植物です。そして「難を転ずる」の語呂で知られる南天(ナンテン)もまた別の植物。正月の花や庭の木として見かけたら、葉と実の位置に注目すると見分けやすくなります。
まずは実の付く位置を見よう
環境省の皇居外苑の解説では、センリョウは葉の上に乗るように実がまとまり、マンリョウは葉の下にぶら下がるように実ると紹介しています。一方、南天は枝先に小さな実が多数集まり、羽のように分かれた葉を持ちます。正月飾りで切った枝だけを見ても、葉と実の関係が分かると識別の手掛かりになります。
| 植物 | 実の付き方 | 植物の仲間 |
|---|---|---|
| センリョウ | 葉の上側にまとまる | センリョウ科 |
| マンリョウ | 葉の下に垂れる | サクラソウ科 |
| ナンテン | 枝先に房状に実る | メギ科 |
名前に「千両」「万両」がつく理由
赤い実を数多くつける様子を豊かさに重ね、「千両」「万両」と呼ぶようになったと説明されています。環境省も、お金が多くたまることを連想させる名前から正月の縁起物として重宝されてきたことを紹介しています。ただし、両者は植物分類上は近い仲間ではありません。名前の数字は価格や収穫量を示すものでもありません。
南天はなぜ「難を転ずる」?
南天は「なんてん」の響きに「難転」を重ね、困難をよい方向へ変える願いを込めてきました。名古屋大学博物館は庭木や祝いの膳などでの利用を紹介しています。語呂合わせによる縁起の説明と、実際に災難を防げるかどうかは別の問題です。
飾るなら切り枝・鉢植えのどちら?
切り枝は小さな花器で場所を取らず、短い期間の正月飾りに向いています。鉢植えは長く観察できますが、植物ごとに日照・温度・水やりの条件が異なり、屋内で長く置けるとは限りません。販売時の管理表示を確認しましょう。
- 切り枝:実が落ちにくいか、枝が傷んでいないか
- 鉢植え:根鉢の状態、鉢底穴、水やりと置き場所
- 小さな子ども・ペットのいる家:実を口にしないよう手の届かないところに置く
庭や野山で見つけた実は食べられる?
観賞用の実は食用とは限りません。南天を含む植物の実や葉には、体調不良につながる成分を含むものがあります。名前が分かったとしても自己判断で食べたり、お茶や料理に利用したりしないでください。近くにペットや幼児がいる場合は落ちた実も拾って片付けましょう。
贈答品として選ぶポイント
「千両・万両」という名は祝いに向きますが、鉢植えを贈る場合は相手が植物の管理をできるか、置き場所があるかを確認したいところ。扱いやすい切り枝や、模様を取り入れた和雑貨を選ぶ方法もあります。
関連記事・参考資料
南天はなぜ縁起物?と松竹梅の意味もどうぞ。縁起のモチーフをあしらった小物は福もの市場へ(広告・PRを含む場合があります)。



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