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雑煮はなぜ丸餅と角餅に分かれる?関東・関西と地域の違い

ふくみる編集部

関東風の雑煮の一例(地域差を紹介する記事の参考写真)

出典: Ocdp / Wikimedia Commons「Zoni 001.jpg」 / CC0 1.0

この記事の目次

お雑煮の餅は、東日本では角餅、西日本では丸餅が多いという傾向があります。ただし、関東と関西できれいに二分されるわけではありません。境目にあたる地域や、歴史的な交流のあった地域では例外も見られます。形だけでなく、汁や具の違いを知ると、元日の一杯に土地の歴史が詰まっていることが分かります。

丸餅と角餅の分かれ目はどのあたり?

農林水産省の特集によると、一般的に関ケ原付近を境に東は角餅、西は丸餅が優勢です。岐阜・石川・福井・三重・和歌山などでは両方の姿が見られる地域もあります。東北の一部では丸餅、西日本でも高知県などに角餅を使うところがあり、県単位で決めつけるのは避けたいところです。

傾向 餅の形 よくある仕立て
東日本 角餅が多い 焼き餅+すまし汁など
西日本 丸餅が多い 煮た餅+白味噌仕立てなど
境界・例外地域 丸・角の両方 地域や家庭で異なる

この表はあくまで大まかな傾向です。「西日本なら必ず白味噌」「角餅なら必ず焼く」ということではありません。具材も里芋、鶏肉、大根、魚介など各地で多様です。

もとは丸い餅だった?角餅が広がった理由

農林水産省は、日本の餅がもともと丸い形で作られていたこと、江戸時代に平たくのした餅を四角く切る方法が広まり、運びやすさなどから角餅が広がったと紹介しています。

武士が「敵を切る」ことになぞらえたという由来話もありますが、成立の理由は一説に決められません。祝いに込める願いと、作りやすさという実用的な事情の両方が関係したと考えるのが自然です。

東京のお雑煮はどんな味?

農林水産省の「東京都のお雑煮」では、焼いた角餅に鶏肉や青菜、かまぼこ、しいたけ、柚子などを添え、すまし汁をかける形が紹介されています。昆布とかつお節、醤油の香りが特徴です。ただし、家庭によって具やだしが違うため「東京の人は絶対にこの味」というわけではありません。

京都の白味噌雑煮と比べてみる

京都周辺では丸餅を使い、白味噌仕立てでいただく雑煮が知られています。里芋や大根などを合わせる例もあります。関東の角餅を焼く習わしに対して丸餅を煮る例が多いと説明されますが、全国には餡入り餅を使う雑煮や、魚・海藻などを主役にした雑煮もあり、味わいは多彩です。

家族の雑煮が違うときは?

出身地が違う家族で暮らす場合、元日の朝と翌日で味を変える方法もあります。雑煮は「正解のレシピ」が一つではなく、家ごとの歴史が続いていく料理です。丸餅が買えなければ角餅を使うなど無理のない工夫でも楽しめます。各地の郷土料理資料を見てから食材を選ぶと、思いがけない発見があるでしょう。

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安全に食べるために

餅は喉に詰まりやすい食べ物です。特に小さな子どもや高齢の方は、食べやすい大きさにして、座って落ち着いて食べましょう。十分に加熱し、よく噛むことが大切です。病気や嚥下の問題で餅を避けている人に無理に勧める必要はありません。

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参考資料

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