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宝尽くし文様とは?打ち出の小槌・隠れ蓑・宝珠など宝物の意味一覧

ふくみる編集部

打ち出の小槌などの宝物文様を染めた日本の木綿布団地(19世紀末〜20世紀初頭)

Wikimedia Commons: Japan, Bedding cover (futonji).jpg — Minneapolis Institute of Art — CC BY 2.0

この記事の目次

宝尽くし(たからづくし)は、打ち出の小槌や宝珠、隠れ蓑など、めでたい宝物の図柄を集めた日本の伝統文様です。一つの絵だけでは分かりにくくても、器や着物に小槌、鍵、巻物、袋が散りばめられていたら宝尽くしかもしれません。「何が描かれているの?」という視点で眺めると、昔の人が思い描いた福の姿が見えてきます。

宝尽くしは宝物のセットなの?

はいばらオンラインミュージアムは、中国の吉祥を願う宝物の文様を日本風に発展させた意匠と説明しています。ただし、宝物の数や種類はいつも同じではありません。地域、時代、作品の用途によってモチーフを組み合わせて楽しむデザインです。何種類そろっていないと宝尽くしと呼べない、という決まりはありません。

宝物の名前と意味を見比べよう

モチーフ 形のヒント 重ねられる願い・物語
打ち出の小槌 小さな槌 望みの品や富を生み出す伝承
隠れ蓑・隠れ笠 蓑や笠 姿を隠す不思議な宝物
宝珠 先の尖った玉 願いをかなえるとされる宝の玉
分銅 重さを量る道具 富・財の象徴
宝鍵(宝鑰) 蔵の鍵 大切な財を守る
丁子 香辛料のつぼみの形 珍しい香料や富の象徴
宝袋・金嚢 口を結んだ袋 財宝の蓄え

隠れ蓑は本当に人を消せる?

隠れ蓑や隠れ笠は、身につけると姿が隠れるという昔話の不思議な道具です。文化遺産オンラインの「夜具地 隠蓑に幾何文」にも、天狗などが持つ宝物として説明されています。もちろん現実に姿を消せる衣服ではありませんが、昔話と工芸品が結びついているところが面白いモチーフです。

江戸時代の衣装にも宝尽くしがあった

文化遺産オンラインに掲載された江戸時代後期の「宝尽模様腰巻」は、黒地に宝袋・丁子・宝鍵・隠れ蓑・分銅・小槌などを刺繍した作品です。武家女性の礼装に多彩な宝の図柄が描かれたことが分かります。宝尽くしが単純な子ども向けの柄だけではなく、技術の高い染織にも使われてきた例です。

七宝や松竹梅と何が違う?

七宝は円を重ねた幾何学模様、松竹梅は三種類の植物を組み合わせた吉祥図柄。宝尽くしは道具や宝物の形をいくつも集めた図柄です。文様が単独で使われる例もあれば、市松模様(いちまつもよう)の中に宝尽くしを散らす作品もあります。七宝文様や松竹梅と見比べてみてください。

お祝いの和雑貨なら何を選ぶ?

風呂敷、手ぬぐい、小皿、箱、和紙の包装など、宝尽くしはさまざまな品で使えます。贈る相手が細かな柄を好むなら小紋柄、華やかな場面なら大きく宝物を描いたものが向いています。柄の意味だけでなく、手入れしやすい素材か、相手の暮らしで使えるかも判断材料です。

宝物を見つける楽しみを

最初は小槌や鍵だけを探し、見慣れてきたら宝珠や丁子を探すのもおすすめです。古い布の品を選ぶときは、褪色、擦れ、補修の有無を写真で確認します。宝尽くしの文様入り和雑貨を探すなら福もの市場へ(広告・PRを含み、価格・在庫は販売先をご確認ください)。

参考資料

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