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住吉大社の招福猫はなぜ48体? 初辰まいりと「始終発達」の仕組み

更新:2026年10月6日 / ふくみる

招き猫を一体選んで終わり、ではなく、月に一体ずつ迎えていく。大阪・住吉大社の初辰まいりには、時間そのものを積み重ねるような招福猫の信仰があります。

数字の秘密。

小猫を48体集める4年間は「四十八辰=始終発達」という言葉に重ねられています。さらに12年、24年へ続く仕組みがあります。

初辰まいりは、月の最初の辰の日

住吉大社は、月の初めの辰の日を「初辰日」とし、商売発達・家内安全を願う初辰まいりを案内しています。中心となる楠珺社では招福猫が授与されます。

住吉大社「初辰まいり」

奇数月は左手、偶数月は右手

公式案内では、奇数月には左手招きの小猫を受けて家内安全を祈り、偶数月には右手招きの小猫を受けて商売繁盛を祈るとされています。左手は人招き、右手は金招きという説明もあります。

一般的な招き猫の左右の説明と似ていますが、ここでは住吉大社の初辰まいりという具体的な信仰の中で、月ごとの決まりとして案内されているのがポイントです。

4年で48体。「四十八辰」が「始終発達」に

月に一度、小猫を集めること4年で48体。住吉大社は、この「四十八辰」を「始終発達」と重ねています。48体が揃うと中猫一体と交換する仕組みです。

ただ数を集めるコレクションではなく、月ごとに参拝を重ねる時間が形になっていくところが面白いもの。棚に並ぶ猫の数が、自分が続けてきた年月の記録にもなります。

12年で大猫へ、左右を揃えると24年

公式案内では、中猫二体と小猫48体を揃え、12年目に大猫一体と交換。左右手招きの大猫を揃えると24年で大願成就とされています。

24年という長さは、短期的な「開運グッズ」の感覚とはかなり違います。自ら努力し、年月をかけて発達していくという説明が添えられています。

中古の招福猫を買えば、途中から参加したことになる?

フリマなどで住吉大社の招福猫が出品されていることがありますが、公式の初辰まいりは参拝と授与を重ねる信仰です。中古品を収集することと、公式の巡拝の仕組みは分けて考えましょう。

正式に初辰まいりを始めたい場合は、住吉大社の最新案内を確認してください。

招き猫好きなら、左右だけでなく「時間」を見る

一体の顔や素材を選ぶ招き猫も楽しい。住吉大社のように、毎月一体ずつ迎える猫も面白い。同じ招き猫でも、背景を知ると選び方も見方も変わります。

一般的な招き猫の産地・素材・左右については招き猫の選び方へ。

参考にした資料

住吉大社「初辰まいり」、「末社・楠珺社」を参照。資料確認日:2026年10月6日。