
あわじ結びの水引と封筒(撮影:Ka23 13/Wikimedia Commons・CC BY-SA 4.0)
この記事の目次
水引は、贈り物を結びと色で包む日本の習慣
迷ったら、まず用途を決める
- 出産・入学など繰り返してよいお祝いは、ほどいて結び直せる蝶結びが一般的。
- 結婚祝いなど一度きりと考えるお祝いには、結び切りがよく使われます。
- あわじ結びは結び方や地域の慣習で扱いが異なることも。商品表示や贈る地域の作法も確認しましょう。

水引とは?贈り物に結ぶ飾り紐
水引は、贈答品の包みや祝儀袋に掛ける紐飾りです。現在は和紙をこより状にして固めたもののほか、絹巻き、紙巻き、樹脂素材などもあります。
高島屋の贈答マナー解説では、贈答に使う水引の素材や本数、色の例と、蝶結び・結び切り・あわじ結びなどを紹介しています。水引は見た目を華やかにするだけでなく、結び方で「何度あってもよい」「一度きりにしたい」といった贈る側の気持ちを示す目安にもなります。
ただし、慶弔のしきたりには地域差や家ごとの違いがあり、結び方の分類や意味の説明にも幅があります。迷ったら、贈る相手の地域の慣習や、購入する祝儀袋の用途表示を確認するのが確実です。
蝶結び(花結び)|何度あってもよいお祝い
蝶結びは、両端を引くとほどけ、また結び直せる結び方です。その特徴から、出産・入学・新築など「何度あってもよい」と考えるお祝いに使うのが一般的です。お礼や季節の贈り物などにもよく見られます。
一方、婚礼など繰り返さないことを願う場面では避けるのが基本です。蝶結びを使う祝い袋を選ぶときは、包む金額や用途に合った水引の本数・色かも確認します。
出産祝いのご祝儀袋にも、水引の飾り方にはさまざまな例があります。以下は出産祝い向けの一例で、結び方や短冊の用途を贈る場面に合わせて確認してください。
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紅白の水引飾りと銀のスプーンをあしらった出産祝い向けの一例です。出品説明では短冊の種類を選択できるとされています。結婚祝いなど他の用途には使わず、購入前に最新の短冊内容と商品状態をご確認ください。
結び切り|一度きりにしたいお祝い・弔事
結び切りは、結び目がほどけにくく、結び直しにくい形です。「同じことが繰り返されないように」という願いを込め、一般に結婚祝い、病気のお見舞い、弔事などで用いられます。お祝いと弔事では色やのしの有無、表書きが異なるため、結び方だけでなく袋全体の用途表示を見ましょう。
婚礼では紅白や金銀の水引を使う商品もありますが、本数や結び方は地域、家、金額によって異なることがあります。相手が近しい場合は、家族や会場の案内に合わせると安心です。
あわじ結び(あわび結び)|華やかな結びと地域差
あわじ結びは、左右の輪が交差する結び方です。「あわび結び」とも呼ばれ、引っ張るほど結び目が締まる形から、縁が長く続く願いを込めて婚礼などに使われることがあります。一方、高島屋の解説では「あわび・あわじ結び」を、用途に応じて使われる結び方の一つとして紹介しています。
そのため、あわじ結びをどの祝いに使うかを全国一律に決めつけるのは避けましょう。地域によって慣習や分類が異なり、蝶結びと結び切りのどちらかに近い扱いをする説明もあります。商品に用途が書かれていればその表示を優先し、不明なら店員や贈答に詳しい人に確認します。
| 結び方 | 結びの特徴 | よく使われる例 | 確認したいこと |
|---|---|---|---|
| 蝶結び | ほどいて結び直しやすい | 出産・入学・新築など | 婚礼など一度きりの祝いには避けるのが一般的 |
| 結び切り | ほどきにくく、結び直しにくい | 結婚祝い・お見舞い・弔事など | お祝いと弔事で色・のし・表書きが異なる |
| あわじ結び | 左右の輪が組み合う華やかな結び | 婚礼などに使う例がある | 地域や商品により使い分けが異なる |
色や本数も、袋の用途表示と合わせて選ぶ
紅白は慶事、黒白や黄白などは弔事に用いる例が一般的ですが、地域や宗派で異なることがあります。水引の本数も5本を基本に、3本や7本、婚礼の10本などが使われます。金額に比べて豪華すぎたり、簡素すぎたりしないよう、包む金額や用途に見合った袋を選びましょう。
水引が印刷された略式の袋や、飾り結びを工芸的に楽しむ水引細工もあります。現代は色や素材も多様なので、伝統的な慣習を確認したうえで、相手が受け取りやすいものを選ぶのが大切です。
用途が「御祝」と表示された紅白の蝶結び金封は、出産・入学など繰り返してよい慶事の例として選べます。婚礼や弔事には用途の合う袋を選び直してください。
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手代奉書紙を使った紅白水引の「御祝」金封で、中袋付き。商品ページの表示は縦180×横95mmです。包む金額と地域の慣習に合うかご確認ください。
水引選びで迷ったときの確認順
結び方を選んだら、お祝い別ののし紙・表書きの選び方も確認しましょう。水引だけでなく、表書きと贈り主の名前まで合わせて整えると、包みを準備しやすくなります。
- 贈る目的:結婚、出産、入学、お見舞い、弔事などを整理。
- 繰り返しを願うか:蝶結びか結び切りかの大まかな目安を選ぶ。
- 地域・家の慣習:あわじ結びや水引の色・本数に地域差がないか確認。
- 袋の表示:用途、表書き、のしの有無、包む金額に合うかを見る。
水引は、贈り物に添える小さな結びに気持ちを託す文化です。迷ったときは形の意味だけで判断せず、袋の説明や地域の慣習も合わせて選ぶと、贈る相手への心配りにつながります。食卓の贈りものとして水引模様があしらわれた縁起のよい箸置きも紹介しています。また、福もの市場では、和雑貨や祝いの品を探す入口をご案内しています。
出典
- 高島屋「進物の基礎知識 水引」
- 文化庁「生活者としての外国人」のための日本語教育教材(祝儀袋・水引の説明)
- 画像:Ka23 13「Mizuhiki 20240226 215153.jpg」、Wikimedia Commons、CC BY-SA 4.0

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