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川連漆器とは?研ぎ直さない「花塗り」と秋田の普段使いの漆椀

ふくみる編集部

秋田ふるさと村に展示された川連漆器の重箱
この記事の目次

川連漆器(かわつらしっき)は、秋田県湯沢市で受け継がれる漆器で、なめらかな光沢と丈夫な木地が魅力です。特に「花塗り」と呼ばれる、上塗り後に研がずそのまま仕上げる技法が知られます。軽い汁椀やお重を手にすると、工芸品が実際の食卓を支えてきたことが伝わります。

川連漆器(かわつらしっき)が秋田で発達した背景

東北経済産業局は川連漆器を日常使いに向く堅牢な漆器として紹介しています。木地を加工する職人、漆を塗る職人、沈金で模様を付ける職人などの分業が育ち、器の産地となりました。江戸期から続く漆工の歴史を、現在の製品の作り方と区別して考えたいところです。

「花塗り」は何をする技法?

秋田県漆器工業協同組合によると、花塗りは上塗りの漆を研磨せず、塗ったままの状態で仕上げる方法です。漆の流れを予測し、表面の厚みを均一にする必要があり、職人の技量が現れます。塗った面のやわらかな艶を楽しめる点が特徴です。

燻煙乾燥と堅牢な下地

組合の製作工程では、木地に主としてブナ・トチ・カツラなどを使い、粗挽きしてから長期間燻煙乾燥する過程が紹介されています。その後、蒔地や漆の下塗り・中塗りを繰り返すことで、使いやすい器になります。ただし木製だから落としても絶対に割れないという意味ではありません。

津軽塗(つがるぬり)・若狭塗箸(わかさぬりばし)とどう違う?

工芸 主な技法 見る場所
川連漆器 花塗り、堅牢な下地 なめらかな上塗りと椀の形
津軽塗 漆を重ねて研ぎ出す 複数の色層が現れる模様
若狭塗箸 貝・卵殻などを使う研ぎ出し 箸の柄と口当たり

津軽塗の4技法や若狭塗箸と比べると漆の表現の幅が分かります。

汁椀・重箱・盆、何を選ぶ?

毎日使う汁椀は口径・深さ・重さと持ちやすさ、重箱は重ねたときの収納寸法、盆は反りやすさと重量を確かめましょう。料理を盛る場合は食品に使える製品か、電子レンジや食洗機の使用条件を確認することも重要です。装飾目的の品を、食品用と勘違いしないようにしてください。

漆器の手入れは難しい?

伝統的な漆器でも、作り手の説明に沿って日常的に使える品は多くあります。ただし強いアルカリ洗剤や食洗機、長時間のつけ置きなどに弱い製品もあります。柔らかい布で水気を取り、直射日光や極端な乾燥を避けるのが基本。古い品は補修された部分も確認しましょう。

買う前の5チェック

  1. 川連産地・製造者・工房の表示
  2. 木地と塗装が漆か、ほかの塗料か
  3. 花塗り・沈金など技法の明記
  4. 食洗機・熱湯等の使用制限
  5. 修理受付と贈答用の包装

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甲州印伝の鹿革と漆にも異なる漆の魅力があります。新品は工房・組合の取扱先で確認し、和雑貨は福もの市場、古い品は掘り出し物市場から探せます(広告・PRを含みます)。

参考資料

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