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雛人形の四段目に並ぶ、弓矢を持った二人は「随身(ずいじん/ずいしん)」です。左大臣・右大臣と呼ばれることもあります。向かって左が若い右大臣、向かって右が白ひげの左大臣、という配置が一般的。二人とも弓・矢・刀を備えています。
「矢が一本見つからない」「どちらが年配?」「昔の雛飾りの武具だけ買いたい」と困った人に向けて、歴史資料と人形協会・製造元の説明を区別しながら、置き方と買い替えのチェックポイントをまとめます。特定のご利益を保証する内容ではありません。

随身は何者?「左大臣・右大臣」という呼び方との違い
随身は、宮中の人や高貴な人の警護・供奉をイメージした武官の姿で、雛飾りでは親王を守る役どころとして配置されます。七段飾りは、親王、三人官女、五人囃子、随身、仕丁などが宮廷の物語をつくる形式です。雛人形の文化については、日本人形協会の節句人形解説でも子どもの成長を願う行事として説明されています。
注意したいのは「左大臣」「右大臣」が雛人形の通称であること。律令官制における左大臣・右大臣は高位の官職です。弓矢を持って警護する随身を、そのまま歴史上の大臣本人と考えるのは正確ではありません。佐賀・鍋島家伝来の人形も、文化庁が「左大臣・右大臣人形」として収録しています。
左右はどっち?若い右大臣と白ひげの左大臣
| 見ている人からの位置 | 伝統的な呼び名 | 姿の目安 | よくある衣装 |
|---|---|---|---|
| 向かって左 | 右大臣(若い随身) | ひげの少ない若い顔 | 朱色・赤系など |
| 向かって右 | 左大臣(年配の随身) | 白ひげを蓄えた年配の顔 | 黒・濃色系など |
写真で左右が混乱するのは、呼び名が「飾りを眺めている自分の右左」とは反対になるためです。七段飾りを正面に立って見たら、左側に若い人形、右側に年配の人形を置くのが一般的です。文化庁の鍋島家旧蔵の江戸時代後期の一対も、柔和な老翁風の左大臣と精悍な若い右大臣を対比して紹介しています。
ただし職人の表現、古い地方雛、コンパクトな現代雛では髭や色の組み合わせが違うものもあります。「白ひげなら絶対右」とだけ覚えず、買った時の組立写真や箱の表示があればそちらを優先してください。

二人は何を持つ?弓・矢・背矢・太刀・冠のチェック表
随身は武官を表す人形なので、手に持たせる弓と矢のほか、背中の矢束(背矢)、腰の太刀、冠などが組み合わされます。すべて取り外せるとは限らず、細かな表現は製品ごとに違います。現物を飾る前にいったん柔らかな布の上に並べると、小さな部品を見落としにくくなります。
| 道具 | どこに付ける? | 買う前に測るもの |
|---|---|---|
| 弓 | 通常は人形の左手。弦の向きや手元の穴も確認 | 全長・曲がり・弦の状態 |
| 手持ちの矢 | 通常は右手。弓と一本ずつ構える形式も | 長さ・軸の太さ・羽の色 |
| 背矢・矢筒 | 背中側に矢束を差し込む形式がある | 矢の本数・留め具と差込口 |
| 太刀 | 腰の横。鞘ごと固定する形式も | 太刀の全長・紐と取付位置 |
| 冠・台座 | 頭部・足元に装着、別パーツの場合あり | 頭囲・底面・台座の横幅 |
小道具の販売名には「随身」「随臣」「左大臣」「右大臣」「弓矢」「背矢」「武具」など表記ゆれがあります。弓矢は五月人形用の大型品と混ざりやすく、単に「弓太刀」と検索しただけでは雛人形の寸法に合わない場合があります。幼い子が触れる場所では、小さな部品の誤飲や先端に注意してください。
雛人形の随身がない・武具をなくしたときの買い替え手順
①まず人形本体の寸法を測る。帽子や冠を付けたときの高さ、台座の幅、左右の手の間隔を記録します。元の箱に「三五」「芥子」などのサイズ表記があっても、古い製品と今の製品は完全互換とは限りません。
②不足しているのは「一本」か「一式」かを確かめる。矢の羽だけ落ちたのか、手持ちの矢と背矢が両方ないのか、弓の弦だけ傷んだのか。元の写真と照合し、いきなり二体セットで買わないようにしましょう。
③メーカーへの問い合わせと中古の単品探しを分ける。メーカーが分かるなら交換用小道具の取り寄せや修理を先に相談。分からなければ中古出品の採寸写真を比較します。ふらここの随身・仕丁セット商品例のように、専用の追加飾りがある製品もありますが、他メーカーの人形に合うことを保証するものではありません。
④出品画像の「付属品」を文字でも確認する。写真に写っている背景布、台、弓や冠が出品対象に含まれない場合があります。特に古い人形は腕や首がもろくなっていることがあり、部品が合わないときは無理に差し込まず、出品者や人形店へ寸法を尋ねるほうが安全です。
| 探したいもの | 検索語の例 | 失敗しないポイント |
|---|---|---|
| 随身二体 | 雛人形 左大臣 右大臣 2体 セット | 顔・衣装・台・武具が揃うか |
| 弓矢だけ | 雛道具 随身 弓矢 太刀 単品 | 左右分の本数・全長・取付口 |
| 片方の人形 | 雛人形 随身 右大臣 単品 | 古いもう一体と背丈や衣装を合わせる |
| 台座だけ | 随身 台座 雛人形 単品 | 底面の縦横・色・高さ |
| 古い木目込人形 | 随身 木目込 雛人形 中古 | 衣裳着型と混同しない |

楽天・メルカリで随身と雛道具を探す
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よくある質問
Q. 随身は雛人形の何段目にいますか?
七段飾りでは通常四段目です。三段飾りや親王飾りには随身がいない形式もあります。
Q. 向かって左は右大臣ですか?
一般的な飾り方では、見る人の左が若い右大臣、右が年配の左大臣です。左右は人形側の位置に由来する呼称なので、正面から見ると逆になります。
Q. 左大臣は必ず白いひげですか?
年配の姿として長い白ひげを付けたものが典型ですが、作品や現代の造形には個体差があります。
Q. 弓と矢はどちらの手に持たせますか?
一般的な人形では弓を左手、矢を右手に持たせる作りが多いです。差込口の角度は商品により異なるため、付属の飾り方写真を優先してください。
Q. 刀と矢だけ買い直せますか?
単品流通があります。人形の大きさ、武具の長さ、手の穴、腰の留め方を実測し、左右2体分の必要数を確認しましょう。
Q. 左大臣と右大臣は本当に大臣だったのですか?
雛飾りの習慣的な呼び方です。歴史上の左大臣・右大臣は高位の官職で、弓矢を持って警護する随身とは制度上同じ役職ではありません。
Q. 二体の位置を間違えると縁起が悪い?
不幸になると実証された根拠はありません。飾りの伝統として一般的な配置を知りつつ、所有するセットの説明書を優先してください。
Q. 片方だけ欠品したらセット全体を買い替えるべき?
必須ではありません。まず販売元に補修や単品部品の有無を確認し、中古品は顔・衣装・台座の寸法が釣り合うか比べましょう。
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出典・確認資料
- 文化庁・文化遺産オンライン「左大臣・右大臣人形」:江戸時代後期・鍋島家旧蔵の一対と年齢の対比
- 日本人形協会「ひな人形の飾り方・しまい方」:基本的な雛人形の扱い
- 日本人形協会「節句人形とは」:節句の背景
- ふらここ「随身・仕丁 福小梅」:現代の組合せとサイズを知る一例
- 吉徳「雛人形の種類について」:衣裳着と木目込の種類
※歴史・文化上の説明と現代の製品仕様は区別しています。画像の権利はキャプションに明記。紹介した出品は在庫保証ではなく、架空の購入体験やご利益の保証は含みません。


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