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玉積産霊神・生産霊神・足産霊神・御食津神とは?宮中八神と地域の神社

ふくみる編集部

この記事の目次

神社の祭神欄に、玉積産霊神たまつめむすびのかみ、生産霊神いくむすびのかみ、足産霊神たるむすびのかみという名が並ぶことがあります。さらに、食物に関わる御食津神みけつかみ。大きな神話の事件では目立ちにくい神々ですが、宮中の祭祀と地域の神社をつなぐ手掛かりになります。

宮中八神というまとまり

國學院大學の神名データベースは、『延喜式えんぎしき』に記される宮中の八神として、神産日神・高御産日神・玉積産日神・生産日神・足産日神・大宮売神・御食津神・事代主神を挙げています。このうち五柱が「ムスヒ」の名を持ちます。

ムスヒは生成・生産に関わる神格を表すと考えられてきた語です。「むすび」と読む神社もありますが、古典研究では「むすひ」という読みも重視されます。この記事の見出しは、新潟大神宮の公式表記と読みを基準にしています。

玉積産霊神――表記の違いにも注目

新潟大神宮では「玉積産霊神」、京都大神宮では八柱大神の一柱を「魂留産霊」と記しています。どちらも公式の読みは「たまつめむすび」です。資料を読むときは、文字だけで別の神と決めず、八神の並びと読みをあわせて確かめることが大切です。

生産霊神――「いくむすび」と読む神

「生産」という字から現代の仕事や工場を思い浮かべるかもしれませんが、神名は「いくむすび」と読みます。高御産巣日神や神産巣日神とともに、ものが生まれ育つ働きに関わる神々のまとまりの中で祀られています。

足産霊神――「たるむすび」と読む神

足産霊神も宮中八神に数えられる一柱です。名前の「足」を足や歩行の意味だけでとらえ、特定のご利益に直結させることは避けたいところ。まずは、どの神々と一緒に祀られているのかを見てみましょう。

御食津神――食物に関わる神

新潟大神宮は御食津神を食物に関わる神として紹介しています。同宮では、主祭神の豊受大神とは別に、相殿神の一柱として掲げています。食に関わるという共通点だけで、すべて同じ神と扱わないことが、祭神欄を読む際のポイントです。

身近な土地にも祀られている

新潟大神宮では、この四柱を含む八神を相殿に祀っています。神奈川県藤沢市羽鳥の御霊神社ごれいじんじゃには、高皇産霊神・神皇産霊神と、玉積産霊神・生産霊神・足産霊神の五柱が祀られ、神社庁の案内では例祭は9月6日です。

岐阜県郡上市の八神神社やがみじんじゃにも八神の祭神が記され、祭礼日は9月1日と案内されています。京都大神宮にも八柱大神が配祀されています。遠く離れた土地の神社で、同じ神々のまとまりを見つけられるのが面白いところです。

関連する神様

高御産巣日神や神産巣日神とあわせて読むと、ムスヒの神々を知る入口になります。地域や祭日は、信仰の歴史を発見する手掛かりとして紹介しています。

出典

資料確認日:2026年10月26日。祭礼の実施時刻などは各社の最新案内をご確認ください。

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