
ふくみる制作のAI創作イメージ。実在の人物の肖像・神像・文化財・現地風景を再現したものではありません。
この記事の目次
息長福玉命は、愛媛県松山市の東雲神社で祀られる神様です。松山市の文化財案内は、この神名を藩祖・久松定勝の神号と説明しています。松山城山のお社と、そこに伝わる宝物から地域の歴史をたどります。

人物の名前から、神様としての名前へ
神社庁の由緒によると、1823年に城山へ仮のお社を設け、定勝の霊を迎えて息長福玉命と称えました。その後、東雲霊神や東雲大明神の名が授けられ、1840年には城山に社殿が建てられたと伝えられています。人々が歴史上の人物を神として祀り、その記憶を地域に残したお社です。
お社に伝わる短刀
松山市は、東雲神社に伝わる「国弘作」の銘を持つ短刀を文化財として紹介しています。刃物としての姿だけでなく、護摩箸や梵字の彫り物にも注目できます。神社を知る入り口は祭りだけでなく、長く受け継がれてきた工芸品にもあります。
城山に重なる信仰
神社庁は、息長福玉命のほか、天穂日命、菅原道真公、奇足玉命を主祭神として挙げています。一つのお社に複数の神々が祀られていることも、土地の歴史を読む手がかりです。
ともに祀られる奇足玉命
奇足玉命は、東雲神社の祭神として、愛媛県神社庁と松山市の文化財資料の両方に記される神名です。神社庁の祭神欄で読み方も確認できます。息長福玉命とは別の名前として挙げられており、名鑑でも区別して紹介します。
文化財資料は、東雲神社に伝わる国弘作の短刀を南北朝時代の作とし、松平(久松)家の奉納と伝えています。神様の名前と奉納品の両方から、お社が受け継いできた地域の記憶を知ることができます。
4月4日の例祭
神社庁の案内では例祭は4月4日。春の松山を訪ねるきっかけに、お社の場所や祭神の名前を調べてみるのもよいでしょう。由緒には、戦災による焼失を経て1973年に復興したことも記されています。いまの境内には、藩の時代からの記憶と、再びお社を整えた人々の歩みが重なっています。
あわせて知りたい神様
天之菩卑能命、菅原道真公・天神さま、南部信直。地域ごとに異なる信仰や伝承も、あわせてたどってみてください。
出典・参考資料
出典確認日:2026年10月25日。祭礼の時刻・参拝案内は各神社の最新のお知らせをご確認ください。



