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飛騨一位一刀彫とは?彩色しないイチイの木目と彫刻の選び方

ふくみる編集部

岐阜県高山市で行われた飛騨一位一刀彫の実演。職人がイチイ材を彫る様子。

飛騨一位一刀彫の実演(岐阜県高山市、2012年)。写真:gundam2345 / Wikimedia Commons、CC BY 3.0。

この記事の目次

飛騨一位一刀彫(ひだいちいいっとうぼり)は、岐阜県高山などで作られる、イチイの木の色と木目を生かした彫刻です。色鮮やかな塗装で飾るのではなく、彫刻刀が残す線と木の自然な美しさが主役。鳥や動物、小さな根付など、手のひらサイズでも木彫の迫力を感じられます。

一位という木は何?

イチイはイチイ科の常緑樹で、成長が遅く細かな木目をつくります。特許庁は「飛騨一位一刀彫」の地域団体商標を紹介し、一位材を使うことを特徴として挙げています。名前が「一刀」だから一回だけ彫って完成するという意味ではなく、材料と職人の技を示す工芸の名称です。

誰が技術を完成させた?

特許庁と文化庁の日本遺産ポータルによると、江戸時代末期に松田亮長が、一位材へ彩色を施さず木目の美しさを生かす彫刻を大成させたとされます。飛騨ではそれ以前から社寺建築や祭り屋台の木彫が発達しており、その技術の流れが独自の工芸品へ結びつきました。

木が「飴色」へ変化するって本当?

一位の木は経年で茶褐色の深みが増すと職人の工房が説明しています。ただし長く置けば必ず美しく色変わりするという意味ではなく、直射日光、湿度、使用する蝋や表面仕上げの影響も受けます。保管状態による劣化と自然な色の変化は分けて見ましょう。

一位一刀彫・笹野一刀彫(ささのいっとうぼり)・一般木彫の違い

工芸 地域・木材 表現
飛騨一位一刀彫 岐阜・イチイ 木目と彫り跡・無彩色
笹野一刀彫 山形・コシアブラなど 薄く削る羽と彩色
一般の木彫品 材料・産地は多様 彫刻や塗装の方法は作品次第

ふくろう・馬・根付などをどう選ぶ?

動物の置物は耳や尾など細い部分が欠けていないか、根付ならひも穴の状態を確かめます。自然素材のため一体ずつ木目が異なり、「個体差」のある品が多いのが魅力。好きな木目や表情、作り手の署名を確かめるとよいでしょう。

何に気を付けて手入れする?

飛騨の工房は、濡れた手で触れず、乾いた柔らかい布で拭くことを案内しています。表面へ蝋を使う作品もあるため、アルコールや洗剤の使用は避け、作者の説明を優先しましょう。古い彫刻は割れ・虫食い・補修跡も見ておきます。

商品購入時のチェックリスト

  1. 飛騨産・一位材・工房名など表示
  2. 無着色なのか、保護仕上げの有無
  3. サイズ・重量・木目・欠けの状態
  4. 現行工房品か古物か
  5. 修理や手入れについての説明

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参考資料

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