
この記事の目次

まず3つだけ
- 明治神宮の「大御心」は、吉凶を競うおみくじではありません。
- 明治天皇・昭憲皇太后の和歌と解説を読む独自の形です。
- 「大吉か凶か」より、今の自分に響く言葉を持ち帰る楽しみがあります。
おみくじを引いたら、まず「大吉」の二文字を探す。そんな人が明治神宮の「大御心」を受けると、少し驚くかもしれません。そこには大吉・吉・凶という順位がないからです。
大御心は、和歌と解説を受け取るおみくじ
明治神宮の公式案内によると、大御心は御祭神である明治天皇の御製と昭憲皇太后の御歌から15首ずつ、合計30首を選び、解説文を添えた独自のおみくじです。
なぜ吉凶がない?
大御心は運勢を順位づけするより、歌と言葉を人生の指針として読む形です。引いた瞬間の「当たり・外れ」ではなく、何が書かれているかをゆっくり読む楽しみがあります。
30首は、膨大な歌の中から選ばれている
明治神宮のQ&Aでは、明治天皇が93,032首、昭憲皇太后が27,825首もの歌を詠まれたと紹介し、その中から教訓的なものを15首ずつ選んだと説明しています。
一枚のおみくじの背後に、膨大な言葉の蓄積があると知ると、受け取った一首の重みも少し変わります。
昭和22年から授与が始まった
公式Q&Aによると、「大御心」として社頭で授与するようになったのは昭和22年の正月。現在のような形になったのは昭和48年の正月からとされています。
古代から同じ紙のおみくじが続いているのではなく、現代の歴史の中で形が整えられてきたことも面白いところです。
引いたら、吉凶の代わりに一文を持ち帰る
全部を覚えなくても、解説の中から今の自分に引っかかった一文を一つメモしてみましょう。仕事、勉強、人間関係など、その時の状況が変わると、同じ言葉の受け取り方も変わります。
一般的なおみくじとの違いを楽しむ
大御心が特別だから他のおみくじより上、という話ではありません。寺社ごとに違う形があること自体が面白いところ。伊勢神宮のように、そもそもおみくじがない神社もあります。
参考にした資料
明治神宮「おみくじ・お守り」、「Q&A」を参照。資料確認日:2026年10月6日。