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小田原提灯とは?折りたためる旅の灯り「三得」と岐阜提灯の違い

ふくみる編集部

小田原駅改札に掲げられた特大の小田原提灯

Wikimedia Commons「Odawara Chochin 2016-12-11.jpg」|撮影: yagi-s|CC BY 2.0|https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Odawara_Chochin_2016-12-11.jpg

この記事の目次

小田原提灯(おだわらちょうちん)は、江戸時代の東海道を旅する人が持ち運びやすいよう工夫された、折りたためる提灯です。収納すると小さくなり、使うときに広げられる蛇腹状の構造が特徴。薄紙の美しさを追求した岐阜提灯と比べると、旅の道具から生まれたデザインの工夫が見えてきます。

小田原提灯(おだわらちょうちん)を考案したのは誰?

小田原市と小田原市地場産業振興協議会によると、江戸時代中期に提灯職人の甚左衛門が考案したと伝えられます。東海道を行き来する旅人は箱根の山越えをするため、夜道で使う灯りが必要でした。

「甚左衛門の工房で何年に何個作られた」とまで確認できるわけではありませんが、旅人の便宜に合わせて折りたためる形が工夫されたことが大切な特徴です。

「三得」と呼ばれる理由

地場産業振興協議会では、小田原提灯の特長を三得と紹介しています。まず小さくたたんで懐に入れられる携帯性。次に平らに削った竹ひごで紙との接着面を広くし、雨や霧で紙がはがれにくくなる構造。そして大雄山最乗寺に縁のある木材を使うことで道中の魔除けを願ったという伝承です。「魔除け」は地域の縁起の解釈であり、製品の物理的な安全性能とは別です。

普通の提灯と何が違う?

比較 小田原提灯 岐阜提灯
発達の背景 東海道の旅人の携行 美濃和紙と竹の工芸
主な特徴 小さく折りたためる 薄い和紙・繊細な絵柄
現代の用途 記念品・工芸・祭り 盆提灯・室内装飾・工芸

折りたたみの仕組みを見よう

小田原市は、一般的な提灯と異なり中骨が一つずつ独立したリング状で、蛇腹のように畳めると説明しています。折りたたむときは紙を無理に押しつぶさず、製品の指示に従ってください。古い品は竹骨や接着部が劣化していることもあり、無理に伸縮すると裂ける場合があります。

小田原提灯(おだわらちょうちん)を作る体験はある?

小田原市の地場産業案内では、小田原提灯を作る体験が紹介されています。和紙へ好きな図柄を描き、竹ひごの骨組みに貼って仕上げることで、旅の道具がどう組み立てられるかを理解できます。開催日時や予約の必要性は変わるため、観光協会や工房の案内を事前に確認しましょう。

買う前に確認すること

  1. 伸ばしたとき・畳んだときの両方の寸法
  2. 竹ひご・紙の状態と、伸縮のしやすさ
  3. 絵や文字、家紋の名入れの可否
  4. 観賞専用か、点灯できる製品か
  5. 工房・作者・素材・電源規格の表示

現在の紙の提灯でろうそくを使うと火災の危険があります。点灯する場合はその製品が対応する安全な方式に限り、展示用古物を電気配線ごと流用することは避けましょう。

旅人の工夫を、部屋の飾りとして楽しむ

大きく広げたときの輪郭や、収納してみると驚くほど小さくなる仕組みは、工芸としても楽しめます。岐阜提灯の絵柄と技法や柳井金魚ちょうちんと比べると、同じ提灯でも用途が違うことが分かります。古い工芸品は掘り出し物市場でも探せます(広告・PRを含みます)。

参考資料

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