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加賀八幡起上りとは?ひゃくまんさんの原型になった金沢の縁起人形

ふくみる編集部

石川県立伝統産業工芸館に展示された加賀八幡起上り

写真:Daderot / CC0 1.0

この記事の目次

加賀八幡起上り(かがはちまんおきあがり)は、金沢の安江八幡宮に由来する、丸い体と赤い彩色が愛らしい郷土玩具です。横に倒しても起き上がる姿から、健やかな成長や家業の繁栄など、人それぞれの願いが託されてきました。石川県の観光PRキャラクター「ひゃくまんさん」のモチーフとしても知られています。

加賀八幡起上りはなぜ赤いの?

安江八幡宮の公式説明には、八幡大神が誕生したときの真紅の産着を写した姿だという伝承が紹介されています。白い顔を残して赤く包む形に、松竹梅などの吉祥の図案を鮮やかに描くのが特徴です。ただし、赤い色が医学的に病を防ぐという意味ではありません。色や形に無事を祈ってきた文化として見るのが適切です。

八幡起上りはいつからある?

神社によると、参拝を続けていた老翁が御神恩への感謝を形にし、正月ごとに献じたことが始まりと伝えられています。金沢文化スポーツコミッションでは江戸時代後期にすでに存在したと紹介されています。「939年の神社創建時から現在と同じ人形が売られていた」といった説明とは区別しましょう。

起き上がる姿に込められた願い

倒れても再び立ち上がる動きは「七転び八起き」を連想させます。子どもの成長、新しい仕事、健康を願う贈り物として選ぶ人もいます。金沢では女の子の誕生に人形を贈り、箪笥へ入れると衣服に困らないという古い習俗も伝えられています。地域の伝承を知ることと、現実の効果を保証することは別です。

起き上がり小法師や普通のだるまと何が違う?

種類 主な産地・背景 見どころ
加賀八幡起上り 金沢・安江八幡宮 赤い産着と松竹梅、やさしい顔
起き上がり小法師 福島・会津 小さく素朴な起き上がり人形
願掛けだるま 高崎など 眉・ひげ、目入れ、願いの文字

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「ひゃくまんさん」との関係は?

石川県の公式説明によれば「ひゃくまんさん」は加賀八幡起上りをモチーフにしたキャラクターです。輪島塗や金沢箔、九谷五彩(くたにごさい)など石川の工芸表現を取り入れている一方、伝統的な起上り人形と全く同じ品ではありません。工芸品本来の姿を知ると、キャラクターの細かな色遣いにも発見があります。

買うなら顔・大きさ・作り手を比べよう

小さな起上りでも、目元、口元、花の模様、赤色の濃さが違います。棚や玄関に飾るなら底面と高さを測り、安定して起き上がるか、土台の傷や塗装の状態を確認しましょう。古い品は箱・銘・制作年代の根拠も確かめます。「古そう」だけで骨董品と断定しないことが大切です。

関連記事・実物を探す

会津の起き上がり小法師、竹田の姫だるま、古い郷土玩具の見方もどうぞ。工房品や古い一点ものを比較するならメルカリ掘り出し物市場も入口になります(広告・PRを含み、出品は売り切れている場合があります)。神社の授与品は一般の市販品と区別して確認しましょう。

参考資料

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